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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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ケッセルJoseph Kessel『昼顔』Belle de jour


『昼顔』Belle de jour
訳:堀口大學
新潮文庫
平成24年5月25日読了
スケベ心からの発言と言われても否定はしないが、いずれにせよ肝心な場面が一切描かれていないので迫力不足は否めない。
それだけではなくヒロインの肉欲についてや、それを渇望する原因に関しても触れていないので正直退屈ですらある。
いっそのことポルノとして仕上げてしまったら傑作になったんじゃないか?そうする度胸が無かったのか、表現力に自信が持てなかったのか判らないが惜しいコトをした。もっともポルノとして傑作になっていたら広く読まれたかは推して知るべしだが。
映画化してしまえば原作(即ち本書)のようにお高くとまった観念的な言葉の羅列から解放されてよりテーマをしっかりと追究出来るのではないかしらん?とも思うが、映画化作品を未見なんでナンとも言えません。
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『蕭白ショック!! 曽我蕭白と京の画家たち』


『蕭白ショック!! 曽我蕭白と京の画家たち』
千葉市美術館(千葉市中央区)
会期:平成24年4月10日-平成24年5月20日
平成24年5月17日見学
正直なところショウハクは苦手で、特にあの人物画の顔を観ていると喜ぶ連中と合わせて不気味でならなく思えてくる。
ところが本展では意外な作品が多々観られたので驚いた。
勿論人物画の気持ち悪さは変わらず僕とは絶対に相容れないが、花鳥の見事さはどうか?
若冲ばりにしっかりと描き込んだ猛禽類の見事さと、彼らが獲物を捕まえている様子を描くという発想。また水面に姿が映っているのも初めて観た(僕の不勉強かもしれませんが)。
パッと見のインパクトよりこれらの点の方が奇想の画家という称号の由来かしらと思った。
また(敢えて言うと)サインペンとスクリーントーンを駆使したような山水画も意外で、あんな気味の悪い位キッチリした絵も描いたのか、とコレもまた面白い発見だった。
しかし参考展示でか展示されていた若冲の別格ぶりを見せ付けられた…とも言えますが。

『浮世絵師 渓斎英泉』


『浮世絵師 渓斎英泉』
千葉市美術館(千葉市中央区)
会期:平成24年5月29日-平成24年7月8日
平成24年6月5日見学
例によってコレデモカ!な展示作品量で、英泉の全貌が網羅されています(多分)。
僕としては版本が一番好ましく、技の極みであろう摺り物は繊細過ぎるかと。肉筆は筆力の高さが窺え面白い。
細かいところでは足首の太さが体重を支えるに充分な逞しさであり、顔の誇張(というか類型化)に比べて意外に写実的なのかもねと。
名所図絵で興味深かったのは西洋絵画の影響について。建物を単体で見ればリアルなんですが、全体の中でだと空間が歪んでしまう…山水画なぞでも複数の視点からの眺めを一枚に纏めはします。しかし英泉の名所図絵ではそこまで行っていない。まだ口の中でモゴモゴしている感じなのが、逆に愉快。
また美人画と言いつつ、顔を剃っていたり足の爪をきっていたり(他に現代なら論外であろう脇毛丸出し)生な姿を描いているのも面白い。
浮世絵のシリーズ物も全揃いで観られたり精力的な展示は興味深いのですが、ジャンル別ではなく作者の年代別で観たい気もしました。作画者としての満ち欠けに興味が有るもんで。
ただあの女の目はちょっとねぇ…凶が凶がしくていかんですよ。

『モダン・ガール 万華鏡』



『モダン・ガール 万華鏡』
千葉市美術館(千葉市中央区)
会期:平成24年5月29日-平成24年7月8日
平成24年6月5日見学
明治末の女性風俗から大正のモガまでを版画で紹介…は良いのですが、微妙です。
明治時代のは作画者が浮世絵師なのもあり浮世絵の美人画のママの描写ですが、しばらくすると写実的になっていきます。しかしその為に迫力が無くなるのは何故か?
またモガを描いた作品には悪意のようなモノを感じるんですが、どうなんですかね。綺麗綺麗に描いた現代のイラストよりはメッセージ性が有るとは思いますが??

坂木司『青空の卵』


『青空の卵』
創元推理文庫
平成23年9月24日読了
カバーにまんまとしてやられました、あらすじ紹介と表紙に惹かれて読みましたが僕には全然合わなかった(←この否定の仕方、大人になったなぁ)。むしろイライラしたと言うべきでしょうか。
登場人物の全部が全部、目の前の相手に感情移入してメソメソ泣くのが鬱陶しい。そのくせ顔の無い被害者たちにはまるで同情しないのはなぜか?理不尽ではないか?と憤りたい…が、そんな気力も湧きません。

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