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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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高良倉吉『琉球王国』


『琉球王国』
岩波新書
平成26年6月23日読了
面白いのだが、志が高いのが玉にきず。期待していた琉球史ではないんだよね、現代との関連がまた少々鼻に付くと言うか。
個人的にはもっと熱の無い、通史のようなモノが読みたかったのだが…まぁ僕が無知なんでしょうけどね。
ただアジアの中の琉球という視点は愉快だった。
それまでは知られていない島嶼だったのが、忽然と貿易立国としての存在感を見せ、それがまた突如として消えていく(いやもちろん消えてはいないんですが)。その全てが国際情勢によると言うのは、これぞ歴史だ!と。
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内田百閒『東京日記 他六篇』


『東京日記 他六篇』
岩波文庫
平成26年7月2日読了
何とも不思議な味わいだった。
アレコレとぼうっと読んだのだが、その中で高校時代に理解出来なかった「サラサーテの盤」を楽しめたのは意外だった。決して頭がマシになった訳ではなかろうから、やはり経験を必要とされる作品は有るんだなぁと。

網野善彦『歴史を考えるヒント』


『歴史を考えるヒント』
新潮文庫
平成28年2月3日読了
日常当たり前に使っている言葉について捉え直し、そこから歴史への興味を引き出す、まさに書名の通りの一冊。
講演会を元にしているだけあって、判らないコトは判らないと、他者からの引用もキチンとその旨を断るなど好感が持てる。
そもそも「百姓」とはナニか、という話からして誰かに語りたくなりますよ。僕はかつてNHK教育の「人間大学(だか講座)」でそれを聞き啓蒙されました。

ただ一つだけ気になったのは「日本が朝鮮を植民地支配…」という一文。
僕もガキの頃から「極悪非道な日帝による残虐な支配統治」について刷り込まれてきたが、最近は違和感がね。専門外の時代な言葉について細かく拘っている本なだけに残念だ(解説を読むと多少印象は変わりますがね)。

今谷明『室町の王権』


『室町の王権』
中公新書
平成26年6月18日読了
そもそも室町時代について無知に等しかったので、非常に興味深く読んだ。
学生時代には対外的に国王を名乗った、程度でしたか認識していなかったが最終的に天皇家を乗っ取ろうとしていたとはねぇ。
さすがに天皇家を潰して足利王家を作ろうとはしなかったらしいが、その辺りは抵抗勢力の根強さも有ったと言うコトか知らん。
もっとも義満自身が皇室の血が入っているならば、足利王家と言うよりは足利系統になったと言うべきか?
ただ残念なのは言葉遣いにやや品が無いのと、如何にも大学の先生の本であり、広く読者に問うと言うより学生に売り付ける為と言う意識の持ち方が読みにくくしていた。

サックス・ローマーSax Rohmer『骨董屋探偵の事件簿』The dream detective


『骨董屋探偵の事件簿』The dream detective
訳:近藤麻里子
創元推理文庫
平成28年2月2日読了
悪くはないけど絶賛はし得ないかな、もし映画化などを担当するならかなり弄くり甲斐のある作品だとは思いますが。
強烈な人の思念は形となって残るものであり、主人公はそれに感応して事件を解決する…ってな設定は興味深いんですけどね。夢か現か、を逆手に取った展開もあったり。
ただもっとパターン化してても良かったんじゃないかしら?事件は全て人間の起こすものであり、残留思念は其れを解く鍵に過ぎないとか。コアなファンでない身としては少なくとも読み易い。
それともう一つ、カバーの内容紹介は嘘ではないが嘘である。その辺りからして乗れないんだよな。

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