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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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J.F.フリードマンJ.F.Freedman『第一級謀殺容疑』Against The Wind


『第一級謀殺容疑』全二冊Against The Wind
訳:二宮磬
新潮文庫
平成21年8月20日読了
個人的には大いに楽しめましたが、万人向けかというと疑問です。いやもっと否定的かな。一番のポイントは個性の強い主人公と付き合えるか否か。合わないヒトには粗ばかり目立って不快なんじゃないか知らん。
裏表紙の粗筋紹介から適当にスルスルと外れながら進んでいく辺りは嬉しい“裏切り”でした。また物語の中心となった事件そのもののと無関係な(多分映画化されたら真っ先に削除されるだろう)エピソードにより、説得力と現実味を増しています。この辺りが個人的には非常に好みなんですけどね、セッカチに読もうとすると邪魔なんだろうなぁ。
誰かにお勧めしたいけど、誰に勧めて良いか迷う作品では有りました。
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ディック・フランシス Dick Francis『追込』In the frame


『追込』In the frame
訳:菊池光
ハヤカワ文庫
平成23年12月12日読了
さすがディック・フランシス!という感じです。折り目正しいとでも言いましょうか。
開巻劈頭の見事さと、主人公(と言うか、今回は従兄ですが)に災厄が降りかかる導入部。そして徐々に現れてくる疑惑…と展開はじっくりと進みます。終盤には主人公が手の内を隠して“一発勝負”に出るのですが、この辺りはミステリーのお楽しみの一つであろう作者との真相暴きの知恵比べでもあり、冒険小説ならではの俺ならどうする?な臨場感も有ります。
前半の展開がゆっくりと進むおかげで自立した主人公の人柄や魅力的なわき役たちに馴染めるのもナニヨリ。
解説に一つ付き合うなら本作には色々な夫婦の姿が出て来ます。ただなぁ、主人公が渦中に飛び込むきっかけとなった従兄夫婦は少し理想的過ぎないか…いや、既婚者としては地雷を踏みそうな発言ですが。

ディック・フランシス Dick Francis


『骨折』Bonecrack
訳:菊池光
ハヤカワ文庫
平成23年2月4日読了
読み始めはなんだか思っていたのと違いどうなることかと思ったのですが、しばらくするとペースになれました。もっとも作者を信頼しているので特別に不安にもなりませんでしたが。
ミステリーと言えば言えるでしょうが、むしろそういう要素を含んだ…と言うべきで、テーマとしては支配的な父親と息子とでも言うべきでしょうか。
それにしても最初の印象がムチャクチャ悪い敵役ですら、最後は哀れに思わせられるのだから筆力は素晴らしい…と言うか、僕が老けたのかな?

アナトール・フランス Anatole France『少年少女』Nos Enfants


『少年少女』Nos Enfants
訳:三好達治
岩波文庫
平成19年1月7日読了
子供向けにしては難しく思えたのだが、発表当時としては普通だったのだろうか?
むしろ幼少時の感受性を失った世代こそ適している気がしました。そう言っても大人と言う訳ではなく中学生以上かもしれませんが。
どれも短いので時々読み返してみると良いかもしれません。子どもと遊ぶ前とか、子どもがいらっしゃる方とかにお勧めかも?

G.M.フォードG.M.Ford『黒い河』Black River


『黒い河』Black River
訳:三川基好
新潮文庫
平成21年6月16日読了
やはり飽きさせず読ませはするのですがソコまでですかね、個人的な趣味になりますが。
まず前作に対して文句を言いつつ本書を手に取った理由を書くと、裏表紙の紹介で触れられているネタが僕のツボだったから。病院の手抜き工事による崩壊事故とその死傷事件の裁判なんて、耐震偽装騒ぎの頃なら巷でかなり話題になったんじゃないですかね…発表との時期はどうなんだろう?
また前作の連続強姦殺人云々に比較して、センセーショナルに過ぎないのも良いかと。
ただ前作に比べるとマシになったとはいえ人物描写が不充分で、ノッペラボウが何人か居るのが惜しい。大体前作でKGBに殺人訓練を受けたようなコトを言っている割にその見せ場が無く、またその実力も怪しく思えたりします。護身用に射撃だけは一通り、なんて程度で良かったんじゃないですかね。
また事件に関してもスッキリしない。
いや終わり方がどうとか言うのではなく、読ませ方がスッキリしません。読んでいてピン!とピースがはまり、「おぉっ」とスパートがかかる場面が有っても良かろうに、その手のサービス精神はなく訳知り顔に省略して済ませてしまいます。
おかげで今ひとつ乗り切れない。
ところでこのシリーズの中で本書だけ絶版らしいのですがナンでなんですかね?前作との時間軸のズレについては解説でも触れられているのですが、むしろ自作以降との整合性が問題のような予感がするんですけどね。

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