『隅の老人の事件簿』The casebook of the old man in the corner 訳:深町眞理子 創元推理文庫 平成26年9月12日読了 最終話のけたぐりっぷりは見事だし心惹かれる展開ではあります。 しかしそこに至る為の道のりは遠かったと言わざるを得ない。全くもって詰まらないというね…。 ところで本書は"シャーロック・ホームズのライヴァルたち"と銘打たれた作品の一つですが、どうなんですかね? 個性的なキャラクターを求めるばかり、行き過ぎてしまった作品のーとつとしか思えないんですけど。こうなるとホームズって相当の変人だけど変人どまりなのが魅力なんだろうなぁ、と感心しきりでありますな。
『ハツカネズミと人間』Of mice and man 訳:大浦暁生 新潮文庫 平成26年9月13日読了 切なくて良い作品だった。纏わりついてくる疲れとか自身の無力さとかがナンともね、心が沈むというよりは不思議と静かになる感じ。 ガキの頃ならそこに何か怒りを見出したかもしれないが、それのない辺り僕も老いたというか…うーん。 作者の代表作としては作家人生の前半に書いた長編が上がるのでしょうが、個人的には本作を推したいところ。有名どころの『エデンの東』なんかはイマイチに思えたしね。この年になって読むと違うのかもしれませんが。