『崋山と長英』
春陽堂-山手樹一郎長編時代小説全集4
平成26年8月20日読了
お約束的な展開の、どれも似たような作品ばかりと思われる作者にとって本書こそ代表作とすべきではないかしらん。売れ行きの多寡は判らないけど。
同じく長英を描いた吉村昭『長英逃亡』などとは雰囲気がまるで違い、作者の心情が多々読み込めて面白い。もっとも舞台とした時期が違うから雰囲気も変わろうが。
併録の「天保の鬼」と時代がさかのぼる並べ方も効果的で、過酷なその後を知ってから、その前の比較的平穏な描写を見るとより効くんだよなぁ、韓国映画の『ペパーミント・キャンディー』もそうだったけど。。
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