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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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古川愛哲『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民 365日の真実』


『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民 365日の真実』
講談社+α新書
平成20年12月26日読了
藤沢周平の『用心棒日月抄』を読んでいる時に、偶然本書の生類憐れみの法の辺りを読みました。以前から「なにが忠臣蔵だよ」と反発していたので『用心棒…』も実は微妙でしたが、物語の核心に触れる同法についての件は膝を打つ思いでした。(既に知られていることのようですが)戦国時代の殺伐とした世相を落ち着かせた効果が有り、更に刑罰も言われている程に苛酷かつ多数ではないとか?
それだけに探して買った本書ですが、全体としてはイマイチデシタ。
江戸時代といっても250年から有り一口に言うのはいかがなものか?またネタが雑多に散らかっている気がして食い足りないというか…ま、僕の趣味とは違うと言うコトだけかも知れませんが。
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池波正太郎『信長と秀吉と家康』he story of three legendary conquerors


『信長と秀吉と家康』he story of three legendary conquerors
PHP文庫
平成20年1月5日読了
年少の読者向けに書かれたのだそうですが、批判的に読める大人になってからで良かったとしか言い様がありません。
若い頃はいざ知らず、信長って果たして英雄として褒め称えて良いんですかね?梟雄とでも言った方が合う気がします。ヒトをヒトとも思わない酷薄かつ冷酷な性格、自分を神と言い切る誇大妄想癖…言っちゃなんですがアリャ異常だべ。
「信長は何故殺されたのか?」なんてテーマを時々テレビなどで見かけますが行状を見れば殺されて当然で、もう○年生きていたらなんてのはナンセンス。本能寺の変を生き延びても別の人間に殺されただけなんじゃないですかね。
考証も古いのですが、それは仕方ないですよね。
【関連作品】
・合わせて読んだ同時代を描いた作品はコチラ
『花落ちる智将・明智光秀』笹沢左保
→本能寺の変を反逆する側から描いた作品。僕としては本書の信長像に説得力を感じました。
『反逆』遠藤周作
→松永久秀、荒木村重、明智光秀と続く信長への反逆の歴史と秀吉の“天下取り”まで。
『秀吉と武吉 目を上げれば海』城山三郎
→前掲書では背景でしかなかった毛利方の様子が描かれています。本能寺以前から関が原の合戦まで。
『逆軍の旗』藤沢周平
→光秀を生身の人間として描き、そのアヤフヤさが非常にリアルでした。

井伏鱒二『川釣り』


『川釣り』
岩波文庫
平成22年1月21日読了
僕自身はまるで釣りをしないのですが、非常に楽しく読みました。
渓流の様子などまるでそこに自分が居るように感じられますが、これはやはり好きなコトを文章巧者がリラックスして書いているからではないかと思われます。そのどれか一つでも欠けたら違和感を覚えたでしょう。
前述の通り僕は釣りをしないので釣りの好きな方がどう読まれるかは判りません。しかし釣りをしない人でも楽しめるのは受け合えます。

プーシキンA.S.Pushkin『大尉の娘』Капитанская дочка


『大尉の娘』Капитанская дочка
訳:神西 清
岩波文庫
平成19年5月1日読了
思っていた以上に通俗的な冒険ありロマンスありの内容で、単純に面白かった(というのも変か?)。
知らなかった帝政ロシアにおけるプガチョーフの反乱という史実や、当時の風俗なども興味深く最後まで飽きさせない。最終的にカットされた部分も拾遺として掲載されているのだが、面白くは有るがなるほど無くても良い場面で成立過程が判りコレもまた面白い。
なによりプガチョーフのキャラクターも生き生きとしていて良かった。その他のキャラクターも同様で上手いよなぁと、なんか僕らしくも無く絶賛だね?
※なお今回僕が読んだのは昭和14年版で左上画像はその口絵ペローフ筆“プガチョーフの反乱(部分)”です。

プリーストリーJ.B.Priestley『夜の来訪者』An Inspector calls


『夜の来訪者』An Inspector calls
訳:安藤貞雄
岩波文庫
平成22年6月6日読了
学生時代にシェイクスピアやギリシャ悲劇などはかじりましたが、基本的に戯曲は苦手で敬遠していました。
そんな僕が本書を手に取ったのは“ご期待下さい”と言わんばかりの紹介文に挑発されたからで、ならば読んでみるべぇか?と思ったからでした。
で、結論を言うと成る程面白い!
確かに基本的には昔の作品ですが構成は文句無しですし、半分ナメていたドンデン返しも、そう来たか!と。本当にビックリさせられました…色々な意味で。
話が転がり出す前から引き込まれて読んでいたので、僕には合っていたようです。

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