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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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ジョン・ル・カレJohn le Carre『死者にかかってきた電話』A Call for the Dead


ジョン・ル・カレJohn le Carre
eは本来、上にカンマがついています※
『死者にかかってきた電話』A Call for the Dead
訳:宇野利泰
ハヤカワ文庫
平成20年11月18日読了
エスピオナージュの新境地を開いた伝説的作品…と言うのは知っていたのですが、初めて読んで思ったのは、まるで推理小説のようだというコトでした。一読した方ならお判りのコトと思いますが、物語の発端から事件の発覚。そして主人公が片腕となる捜査員(本作では刑事)を得て独自に推理を進め、一度はミスリードするものの真相を解明し最後には犯人と対決。オチには事件全体の“絵解き”まで付いています。
こんなコトを言うと貶しているようですが、そうでは有りません。
想像するに新しいタイプの、自分の書きたいスパイ小説を書くのに手本が無い為かなり試行錯誤したのだろうなと、創成期の作品を読むよう(実際そうですが)で楽しめました。
読み易くした結果かも?なんて思ったりして。
実はスマイリーの登場するシリーズは他のモノを何作か読んでいたのですが、いずれも楽しめなかった記憶が有ります。しかし本作を読んで、改めて読み直してみようかと思いました。
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ジョン・ル・カレJohn le Carre『寒い国から帰ってきたスパイ』The Spy Who Came In From The Cold


ジョン・ル・カレJohn le Carre
eは本来、上にカンマがついています※
『寒い国から帰ってきたスパイ』The Spy Who Came In From The Cold
訳:宇野利泰
ハヤカワ文庫
平成20年11月27日読了
今となってはスパイ小説の古典で、その名の通り文体(特に訳文)が古臭く、かつ見せ方が大人しい気もします。
面白いんですけどね。
初めて読んだ当時はガキだったのと『死者に…』を未読だったので勝手が掴めずただラストに衝撃を受けただけでしたが、改めて読むといろいろな登場人物にドラマが見られて興味深かったです。特にフィードラーのキャラクターが印象的でした。
ただ独立した作品というよりは一連の流れの中の一作として読む方が合う気がします。

魯迅『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊)』


『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊)』
訳:竹内好
岩波文庫
平成20年6月18日読了
中学の頃に一度読んでいた筈なのですが、当時は訳が判らなかった印象しか有りませんでした…バカだったんだなぁ。読もうという向上心だけは有ったんだろうけど。
改めて読んでみると面白かったです、単純に言って。まぁ製作当時の中国の状況、作者の思想的な背景や意図するところなど無知の極みで読んでいるので、隠喩の類に気が付かない浅い読みでしょうが。
難しい文学作品として意識しないで読むとそれなりに楽しいのではないか知らん?そう読むには少々サービスが足りない気がしなくもないですが。

ギャリー・ロスGaryRoss『象と逃げた男』AtLarge


『象と逃げた男』AtLarge
訳:斉藤伯好
新潮文庫
平成21年1月4日読了
紹介を読むと非常に面白いんですけどね、なにしろ全米に指名手配された重窃盗犯が主人公のノンフィクション、しかも盗品はインド象二頭で、盗品と逃亡中…果たしてどうやって隠れていたのか、またどうなるのか?なんて気になるじゃないですか。
本書は廃業を決めた象使いの男が、売却相手の態度に腹を立てて象を取り返して逃亡した実際の事件について扱っているのですが、ホントかよと驚く内容です。まぁ現代のお伽噺とは行かないのですが。いや面白いんですけどね。
惜しむらくはもっと煮詰めるべきだったのではないか?
再現に重点を置いて淡々と描いても良かったと思いますが、ソレをするには突込みが足りないように思えました。また著者がリポーターとして顔を出しても良かったんじゃないか?インタビュアーとして関係者の言い分や回想を纏めるだけでも読み応えがある作品になったのではないか?と。
また翻訳もイマイチで、自分の知っているコトや興味のあるコトにだけ注釈を入れている感じで、読者にとっては決して親切なものではないようです。編集者の手は入っていないのか知らん?

アンソニー・リチャードソンAnthony Richardson『戦場をかける犬』One man and his dog


『戦場をかける犬』One man and his dog
訳:藤原英司
文春文庫
平成19年6月25日読了
我が家にも犬がいたのですが、当時をアレコレと思い出しつつ読みました。訳者の前言にも有るのですが、“人間と犬の物語”としてではなく、ふたりの繋がりの物語として読むべきだろうと思われます。
実際に犬と暮らした経験の有る方ならお判りと思いますが、相手が人間の姿をして居ないだけで、友達としてのつながりは人間相手となんら変らないし、むしろ時として上回る。そんなコトを再認識させられました。
こういう本との出会いが有るのだから、やはり街の古書店は存在し続けて欲しいと思います。

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