
<パウダー警部補シリーズ>『刑事の誇り』Hard Line
訳:田口俊樹
ハヤカワ・ミステリ
平成19年8月2日読了
携帯に便利なポケミスだからってんで買ったに過ぎない作品ですが、面白かったです。無駄に多くを語らないテンポの良い語り口はもちろん、主人公の性格が良い(んですが、作中の他の登場人物にとっては非常に性格が悪いといえましょう…なんか性格の悪い主人公が好きだなぁ)。
狡猾な犯罪者による史上稀に見る凶悪な犯罪は出て来ませんし、超人的な名探偵も出て来ません。およそ花形とは言えないであろう失踪人課に持ち込まれた数々の捜索願を処理していくだけ、と言えばほとんどソレだけの小説です。ただ他の課の担当に関連付ける想像力や仕事への情熱でいくつかの事件が解決されて行くだけの…なんか否定的だな、僕。また劇的であるべき展開も有りますが、そういう場面は極力排除されておりペースを乱すコトは有りません。堅実な感じですね。
大人向けとはこういう作品でありましょう。
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