
『馬券偽装師』
幻冬舎アウトロー文庫
平成20年9月28日読了
ハズレ馬券に色鉛筆で細工して10億円…と言うだけの話なのですが、非常に面白かったです。
もちろん手順は簡単でも作業は簡単ではなく職人としての技術が卓越していなければ出来ない犯罪で、その辺りの苦心談や道具についての拘り(使っていたのがステッドラーとは…妙に身近に感じたりして)など“その道”に長けた人ならではの面白さに満ちています。
また如何に換金するかの調査振りや逮捕に至る緊迫感など読み応えは充分でした。また浅草から銀座、築地と移る主人公の生活拠点や地方も含めた競馬場や場外馬券場など舞台も多彩で、ハリウッド辺りで映画にしたら当たりそうなんだけどなぁ(日本だとどうしても湿気りそうな気がしちゃって…)?
ひとつだけ残念なのは紙数不足。
本人の筆によるモノなので人柄が感じられたりして良いのですが、やはり本職による書き込みが欲しい気もしたりしました。
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