
文春文庫
平成20年12月10日読了
作者を僕の大好きであり扱っているテーマも興味深いものなのに、どうして面白くなかったのか?と首を捻りつつ読み終えました。
判らんなぁ?
なんか切れ味が鈍っている気がするのですが、気のせいでしょうか?本来ならば長編になる筈が、史料やらナニやらが不足して短編に流されたような気がしなくもありません。映画で言ったら“Making of…”のような扱いになるのではないかと。
更に蛇足を言うと大きめの活字は似合わないような気がします。
勝手なイメージですが、蝋燭の薄明かりの中でかすれ気味の声で淡々と、しかし目は瞬きをせず脳みその皺を数えそうな鋭さでコチラを見据え、事実のみを語るような雰囲気が氏の作品に迫力を与えていると思います。それに合うのはチと前のような文字の大きさと数ではないでしょうか?
そういえば鴎外(←なんだこの字?)の『舞姫』も父親の持っていた全集で、旧仮名遣いの旧漢字で読んだ方が味わいが有ったように思います。…そう言いつつ古典は読めず、海外小説は翻訳に頼りきりなのですが。