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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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吉村昭『蚤と爆弾』


『蚤と爆弾』
文春文庫
平成25年8月14日読了
氏の作品としては短く、それ故に残念に感じた。
思うにもっと長編にして細菌兵器の開発を淡々と、戦後の「消え方」などを丁寧にじっくりと描き込んでくれていたら迫力十分だったろうに。
まぁ全てをそうしていたら仕事として成立させるのは難しいんだろうけど…と冷めた発言をしてみたりして。
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吉村昭『蟹の縦ばい』


『蟹の縦ばい』
中公文庫
平成25年6月20日読了
全体としては好きな作家ではあるし面白く読んだ。
特に「土竜のつぶやき 将棋と煙草」における上達する段階の一つとして下手になる、というのは興味深い。おこがましい様だが思い当たる節も有るのだ…最近は無いのだがコレって…。
唯一不快の極みなのが「禁煙の店」で、店内禁煙を訴える喫茶店の女主人をかなり見下しており選民意識が鼻を突く。穿った読み方をすれば、同席した編集者の失笑は実は筆者に対してではないのか?
この辺り古い世代の喫煙者と嫌煙者の意識が平行線である典型とも言えるが。

吉村昭『彰義隊』


『彰義隊』
新潮文庫
平成21年8月30日読了
あぁ脂が落ちてるなぁ衰えたのかなぁ…と作品としては寂しく読みました。ミシミシと迫ってくる圧力が感じられなくて残念。
ソレはソレとして非常に楽しかったのは馴染みのある地名がゾロゾロ出て来たコトでした。
寛永寺から落ち延びようとする宮が上野の北に隠れ移動するのは当然で、その辺りチョロチョロしただけでしたが、驚いたのはソレからです。
匿われた先の一つに市谷の自証院という名前が出てきたのですが、なんと僕の卒業した専門学校の直ぐ近くでした。そういえば講義をサボってうろうろしていた辺りにお寺のような庵のような建物が有ったような?と後日ついでが有ったので確認に行ってしまいました。
また台湾で薨去された宮が帰国したのが須崎港だそうですが、会社員時代に研修で上陸したコトが有るんですよね。もちろん同じ港の筈も無いのですが、それでもああアソコか、と感慨深いものが有りました。
大人になるとこういう楽しみ方もあるんだなぁと。

吉村昭『背中の勲章』


『背中の勲章』
新潮文庫
平成20年1月12日読了
第二次大戦中を捕虜で過ごしたヒトの話なのですが、知らないコトばかりでした。大戦初期の下手すりゃ開戦前からカミカゼな偵察隊が有ったとか、米国本土での虜囚生活の様子とかフムフムと。
ただ主人公に直で取材をしている所為か遠慮が感じられなくも無くちょっと食い足りない気がしました。どういう風に抉って欲しいかと言われると困るんですけど。
もっとも思い出話として聞くと印象深いエピソードが多々有るんですけど。
しかし一概には比べられないでしょうが、ソヴィエトによるシベリア抑留とはスゴい違いだなぁ…。

吉村昭『三陸海岸大津波』


『三陸海岸大津波』
文春文庫
平成23年7月12日読了
今年(平成23年)3月の大震災を考えると、本書の将来に淡いながらも期待を持たせてくれる結末は甘かったのではないか、と残念でならない。自然の猛威は防ぎきれないとはいえ、もう少しナニか出来たのではないかと後知恵ながらも苦々しく思います…そうは言ってもなぁ。
ちなみに本書は明治29年、昭和8年、同35年の大津波を扱っています。それらの貴重な記録であるのは確かなのですが、作者にとっても生々し過ぎるのか読み物としては期待していた迫力のようなものは有りません。娯楽を求めてはいけないのでしょうが。
解説も含めて200ページに満たない紙数では作者の本領が発揮されないようにも思われました。

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