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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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サキSaki『サキ傑作集』


『サキ傑作集』
訳:河田智雄
岩波文庫
平成21年10月31日読了
なぜ今まで読まなかったのか、自分の不明を恥じました。いやぁ面白かったです。
起承転結のキッチリとした短編の名手として、同時代のO.ヘンリと比較されるそうですが、サキの方がドライで現代的な印象です。O.ヘンリの素朴な味わいや暖かさも良いのですが、大人の味はコチラかな?と。
個々の作品についての感想は些末になるので省略しますが、僕としては子供の出て来るモノが特に面白く読めました。
またカットの仕方が絶妙で、テンポの良い映像作品のようであり、それでいてキッチリ小説だなぁと。もし自分が文章でナニかを表現したい時は、絶対に手本にしたいと思いました。
まぁそんな機会は無いでしょうが?
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サキSaki『ザ・ベスト・オブ・サキⅠ』


『ザ・ベスト・オブ・サキⅠ』
訳:中西秀男
ちくま文庫
平成24年4月11日読了
誰が選んだベストかは判らないが、なんとなく不満だった。面白いのももちろん有るのだが玉石混交とでも言うべきか?
ただ作者の責任とは言い切れないのは、訳がイマイチだからだ。
原書を知らないので一方的な断罪のようだが、新潮文庫版と同じ作品について読み比べた上での話である。読み始めは新潮の方が古臭く感じられたが、比べてみれば味わいが有る。
ただ収録数ならコッチですがね。

井上靖『敦煌』


『敦煌』
新潮文庫
平成24年5月8日読了
面白いと言えば無類の面白さだが、勿体なさもまた無類と言われそうでもあるか?
中国西域に於ける異民族との交流についてロマンを感じる僕としては、主人公趙行徳が流れて行く過程を共にするかのようで興味深い。そして軍人朱王礼の獅子奮迅振りに彼の地の風土を感じます。
乾いた文体で淡々と進むのも舞台である乾燥した砂漠に合っているのではないか、などと。
しかし一方で淡々としている、し過ぎている点に食い足りなさを感じる人も居るのではないか知らん?
序盤で行徳の西へ流れ出す様子はまるで操り人形のようで、もう少し人柄を書き込んでくれてもと思わなくもありません。王礼やらが現れて生きている人間を感じられますが。
また淡々としているだけに最大の山場が迫力をもって迫って来ますが、その山場も淡々と描かれているのがなぁ。
何作か読んだ現在はこんなモノだと判っていますが、中学時代に初めて「蒼き狼」を読んで覚えた失望感(と薦めた母親への怒り)は忘れられません。当時は司馬遼太郎が好きだったからなぁ。

池波正太郎『錯乱』


『錯乱』
春陽堂文庫
平成24年5月13日読了
何事によらず肌が合うか否かは有る筈で、作家と読者もまた然りかと思われます。即ち如何に世界的名声を誇る大家でも、相手の趣味に合わなければただの人、でしょう。
僕にとっての著者はまさに“合わない”人でした。
最後の一行が鮮烈な表題作「錯乱」や、調べてビックリ史実の塊「秘図」などは素晴らしいのですが…やはり僕とは合わないとしか言いようも無い。
作者の立ち位置がカメラマンではなくナレーターなのが原因かとも思われますが、微妙過ぎてナンとも?

平岩弓枝『風子』


『風子』
新潮文庫
平成24年4月22日読了
悪くはない、が好きにもなれない。
定食に例えると味に不満は無いものの、ご飯や味噌汁、おかずなどの配分がトンチンカン(少なくとも僕の望みとは)。アチラの食べさせたいモノとコチラの食べたいモノのズレはいかんともし難い。
それにしても主人公風子とその恋人となる青年のキャラクターの薄いコト…特に風子はご都合に合わせて性格が変わっているように思えてしまう。
まぁ周囲の大人がキッチリしているので救われているとは言えるが。

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