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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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吉村昭『彰義隊』


『彰義隊』
新潮文庫
平成21年8月30日読了
あぁ脂が落ちてるなぁ衰えたのかなぁ…と作品としては寂しく読みました。ミシミシと迫ってくる圧力が感じられなくて残念。
ソレはソレとして非常に楽しかったのは馴染みのある地名がゾロゾロ出て来たコトでした。
寛永寺から落ち延びようとする宮が上野の北に隠れ移動するのは当然で、その辺りチョロチョロしただけでしたが、驚いたのはソレからです。
匿われた先の一つに市谷の自証院という名前が出てきたのですが、なんと僕の卒業した専門学校の直ぐ近くでした。そういえば講義をサボってうろうろしていた辺りにお寺のような庵のような建物が有ったような?と後日ついでが有ったので確認に行ってしまいました。
また台湾で薨去された宮が帰国したのが須崎港だそうですが、会社員時代に研修で上陸したコトが有るんですよね。もちろん同じ港の筈も無いのですが、それでもああアソコか、と感慨深いものが有りました。
大人になるとこういう楽しみ方もあるんだなぁと。
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吉村昭『背中の勲章』


『背中の勲章』
新潮文庫
平成20年1月12日読了
第二次大戦中を捕虜で過ごしたヒトの話なのですが、知らないコトばかりでした。大戦初期の下手すりゃ開戦前からカミカゼな偵察隊が有ったとか、米国本土での虜囚生活の様子とかフムフムと。
ただ主人公に直で取材をしている所為か遠慮が感じられなくも無くちょっと食い足りない気がしました。どういう風に抉って欲しいかと言われると困るんですけど。
もっとも思い出話として聞くと印象深いエピソードが多々有るんですけど。
しかし一概には比べられないでしょうが、ソヴィエトによるシベリア抑留とはスゴい違いだなぁ…。

吉村昭『三陸海岸大津波』


『三陸海岸大津波』
文春文庫
平成23年7月12日読了
今年(平成23年)3月の大震災を考えると、本書の将来に淡いながらも期待を持たせてくれる結末は甘かったのではないか、と残念でならない。自然の猛威は防ぎきれないとはいえ、もう少しナニか出来たのではないかと後知恵ながらも苦々しく思います…そうは言ってもなぁ。
ちなみに本書は明治29年、昭和8年、同35年の大津波を扱っています。それらの貴重な記録であるのは確かなのですが、作者にとっても生々し過ぎるのか読み物としては期待していた迫力のようなものは有りません。娯楽を求めてはいけないのでしょうが。
解説も含めて200ページに満たない紙数では作者の本領が発揮されないようにも思われました。

吉村昭『落日の宴 勘定奉行川路聖謨』


『落日の宴 勘定奉行川路聖謨』
講談社文庫
平成20年3月12日読了
ザドルノフ『北から来た黒船』の日本側からの視点が欲しくて同時期に読み始めましたが、テンポが違い先に読了しました。比較は後日ザドルノフの感想で触れるコトとして、今回は単品として感想をば。
著者のファンとしては言いたくはないのですが、ほかの歴史小説とはコクが無い感じで残念至極。『長英逃亡』のような緊迫感溢れる外交交渉を期待していたのですが、それ程でも有りませんでした。もっとも期待し過ぎなのかもしれませんが。
ただぼ幕吏として時代に準じた人生には畏敬の念を感じてなりません。決して人材が居なかった訳ではないのだな、と認識を新たにしました。十五代将軍慶喜に対する思いの変転など興味深いし。
大人になってからもう一度勉強すると楽しいかもしれませんね、歴史って。もちろんそれなりの史料を得てこそですが。

吉村昭『見えない橋』


『見えない橋』
文春文庫
平成20年4月15日読了
悪くはないのですがどうしても作者は長編歴史小説の…という先入観がある為、多少食い足りないかなぁと。
ただ面白かったのはシーンの途中で切れているような、一応話は終わったもののまだ浮遊しているような印象を残す終わり方です。
こう書くと中途半端な印象をもたれるかと思いますが、そうでは有りません。
なんとなく自分も登場人物の一人になり、少なくとも話の傍観者としてその場に居た感じになりました。そして終わったのでその場を去る…というような。なんか妙な感じでした。

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