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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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半村良『どぶどろ』


『どぶどろ』
扶桑社 昭和ミステリ秘宝
平成22年1月16日読了
本書は表題作である長編「どぶどろ」の前に短編が7作収録されており、この短編の登場人物たちが「どぶどろ」で一つの流れに纏まって行くのが面白いところの一つ…と言いたいのですが、ちょいとやり過ぎに思えます。中には無理して殺されちゃってる人も居るし?
序章とでも言うべき短編集の部分は面白いんですけどね。
山本周五郎や山手樹一郎、また藤沢周平らと違い、江戸時代を描いているのに妙に現代的というか、不思議な緊張感が有ります。長いセリフ回しが有るからか?などとも考えましたが、僕ごときには説明しきれません。前述の作家たちが日本画で描いているのをこの作品集は油彩で描いているようだとでも言いましょうか。
もちろん嫌いではなく、むしろ新鮮さを感じつつ楽しく読みました。
ただその分「どぶどろ」がなぁと残念でなりません。序盤にもっとゆっくりと登場人物を描き込んで欲しかったし、なにより説明的な部分が多くて読み辛いというのが正直な感想です。終わり方自体は嫌いではないのですが、その前がね。
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『ラブソングができるまで』MUSIC AND LYRICS


『ラブソングができるまで』MUSIC AND LYRICS
監督・脚本:マーク・ローレンスMarc Lawrence
主演:ヒュー・グラントHugh Grant
ドリュー・バリモアDrew Barrymore
2007年/アメリカ
新橋文化劇場:平成19年11月6日
有り勝ちの設定でお約束な展開の作品…を及第点に仕上げるのが実は難しいコトを証明する作品。
見事に失敗しています。
途中でかなり退屈させられるのですが、それなら前半にもっと登場人物の人となりが判るエピソードを入れても良かったろうに?どうして直ぐに出会わせたいのやら…どうせ劇場に入れてしまえば多少トロくても「チャンネルを変えられる」心配は無いと思うんですけどね。
劇中で使用されている曲は「いかにも」で悪くは感じないのですが、まるで話題にならなかったコトを考えると、やはり映画が足を引っ張ったんじゃないか知らん?

『ラストキング・オブ・スコットランド』The Last King of Scotland


『ラストキング・オブ・スコットランド』The Last King of Scotland
監督:ケヴィン・マクドナルドKevin Macdonald
原作:ジャイルズ・フォーデンGiles Foden
主演:フォレスト・ウィテカーForest Whitaker
ジェームズ・マカヴォイJames McAvoy
第64回ゴールデングローブ賞主演男優賞
第79回アカデミー賞主演男優賞
2006年/イギリス
新橋文化劇場:平成19年11月6日
前宣伝の通りにアミンについての映画かと思ったら全然違いました。大昔に“ぴあ”の映画紹介で『人食い大統領アミン』が紹介されていて、付いていた画像が生首の並んだ冷蔵庫だったのを記憶しています(一時期インチキ実録モノが多かった)が、ソレよりはマシだろうと思って行ったんですけどね…って失礼か。
主演のウィティカーは素晴らしく、左上の画像を観てもお判りのように目が怖い…『バード』なんかじゃ人懐っこかったのにこの変りよう?スゴイなぁ。陽気で無邪気なイタズラをしたりして周囲と遊んでいるかと思えば、冷酷かつ残忍に粛清をしたりする。モンスターにも思えるものの時に強大化した自分の影や、権力のもたらした不安や孤独に怯えるアミンを好演していました。
が!
やはりこの作品の主人公は好奇心や冒険心の虜であり、後先見ずに行動したストッとランド人の青年医師だろうと思います。
好奇心と冒険心、更には下半身に対して正直に行動したばかりに泥沼へと引きずり込まれていく様子が描かれた作品です。後悔先に立たずと言いますが、この恐怖はなんとも辛い…「お前は死んで当然なヤツだが、生きていれば償いの道が見付かる日も
来るだろう」という主人公の出国を助ける同僚医師のセリフが印象的でした。
【関連作品】
ジャイルズ・フォーデン『スコットランドの黒い王様』(新潮クレスト・ブックス)

『オール・ザ・キングスメン』All The King's Men


『オール・ザ・キングスメン』All The King's Men
監督・脚色:スティーヴン・ゼイリアン
原作:ロバート・ベン・ウォーレン
出演:ショーン・ペン ジュード・ロウ
2006年/アメリカ
新橋文化劇場:平成19年10月22日
正義感に燃えた男が堕落していく様を、新聞記者の視点から描く…と言うので期待していたのですが、全然ダメ。例えば正義感に燃えていた当時の彼、知事になった彼を陥れる権力と言う麻薬の持つ魅力、そしてその知事の誕生に一役買い更に側近になったものの今ではモンスターを生み出したトコに加担したと恐怖すら覚えている物語の
語り部たる主人公…なんてのに期待して見るとハズレです。
本作の主人公は新聞記者の方で、魅力的な人物に描けたであろう知事は彼の人生をかき回す棒に過ぎません。正直食い足りない以前でした。

『ナイロビの蜂』The Constant Gardener


『ナイロビの蜂』The Constant Gardener
監督:フェルナンド・メイレレス
主演:レイフ・ファインズ
原作:ジョン・ル・カレ
2005年/イギリス
新橋文化劇場:平成18年11月26日
ル・カレの苦いストーリーとメイレレスのざらついた映像が素晴らしく調和しており、リアルで醜いのにファンタジックで美しくもあった。
ミステリー仕立てであるようでいて、社会派のようにテーマがきちんとしているのも素晴らしい。成長物語としても成立しているのが意外な気がしたが、当然か?
しかし残念なのは“あんな”女に何故、主人公が惹かれたのか説得力が無い点。その辺りをもっと描き込んでくれていればと思うんですけどね。長編が原作だとやはりこうなるのかなぁ。

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