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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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『浦上玉堂展』


『浦上玉堂展』
千葉市美術館(千葉県千葉市中央区)
会期:平成1811月3日-平成18年12月3日
平成18年11月19日&12月1日見学
改めて思ったのは本人の言うように彼は画家ではない、と言うことで究極アマチュアだったのではないかしらん。
富岡鉄斎も同様に思うのですが、確かに迫力の有る素晴らしい作品は有るのですが肝心なところで技術の裏付けが無い(なんか偉そうだな?)ので勢いだけとも受け取れる作品が多々有りました。それなのに国宝になってんだからスゲーのは確かですが。
逆に技術を習得していたらアレほど自由に描けたかは判りませんが。
今回の展示は本人の作品のほか画冊や書状、琴師を名乗ったそのままに七絃琴の展示もあり興味深かったです。
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『浮世絵黄金期への道』


『浮世絵黄金期への道』
千葉市美術館(千葉県千葉市中央区)
会期:平成19年4月1日-平成19年4月22日
平成19年4月12日見学
正直言って北斎や広重などの浮世絵を期待して行ったのなら外れ、あの華麗さは皆無に近い。ホントに木版画、と言うだけの太く雑に見える線だけのモノで、オールコックが『大君の都』の中で浮世絵を「原始的な木版画」と書いたのも、コレを観たのなら当然だろうと思わせられました。
ただし視点を変えればもの凄く面白い作品展です。先述の太い線だけの時代のモノは背景の表現が漢画の下手な引用ですし、ナニより彩色されていません。やや時代が下っても筆で塗っているので余り美しく感じません。広重などを知っている我々からすると随分昔に思えますが、実は1700年代半ばまでそうなんですよね。コレには驚かされました。この時代でコレでは1600年代は果たして??
その後鈴木春信の居た時代に“見当”が発明されて多色刷りが可能になったのは周知の通りですが、彫り師の技術も格段に進歩した様子でソレまでに無かった彼らの名前が入ってきます。僕が見付けたのは“巨川”で、彼の名前が入っている作品は格段に線が細くて奇麗でした。地味ですが多色刷りも始まっていますし、空刷りも有りました。この後に爆発的に進歩して、我々の知っている1800年代の浮世絵になっていくのでしょう。変な話しですが、浮世絵の先カンブリア期といったトコでしょうか?
【関連作品】
『鳥居清長-江戸のヴィーナス誕生-』
本展に続いて開催。本展はむしろコチラの予告編と言える。

ミステリー文学資料館 幻の探偵雑誌3『シュピオ』傑作選


幻の探偵雑誌3『シュピオ』傑作選 ミステリー文学資料館・編
光文社文庫
平成19年9月6日読了
ホントに傑作選なのかね?と思う品揃えで、特に全ページ数の6割近くを占める長編にいたっては頭デッカチの同人誌だってもっとマシだろうと思えた程でした。期待の海野十三は創作メモのようだし、コレで傑作ならば他は推して知るべしかと?
ただし全て下らないかと言うとそうではなく、『柿の木』は二十歳前後の女性の作とは思えない面白さですし(探偵モノかと言うと大いに疑問ですが)、サゲを工夫してパタパタと完成させる作品も有り。なにより連作はバトンが引き継がれる度に構成がドンドン崩壊していく様が見ものです…性格が悪いなぁ。
いずれにせよ買って読む程ではないのではないか?と言う営業妨害的な締め括りをせざるを得ないんですが。

ミステリー文学資料館 幻の探偵雑誌1『ぷろふぃる』


幻の探偵雑誌1『ぷろふぃる』傑作選ミステリー文学資料館・編
光文社文庫
平成19年8月17日読了
それほど推理小説や探偵小説が好きな訳ではないのですが、“時代を読む”というつもりで復刻版の類をよく読んでいます。
本書も同様で、更に名前は知っているけれど特別作品集を買って読む程の興味は無い作家の作品がアレコレと楽しめるので重宝(と言うのか?)しています。
角田喜久雄「蛇男」夢野久作「木魂(すだま)」海野十三「不思議なる空間断層」などを堪能しました。
ただこれらは探偵小説なのかどうか…「木魂」なんか探偵どころか捜査機関の類すら出て来ないので、謎解き作品集を期待するとハズレではないかと思われます。

水上勉『銀の庭』


『銀の庭』
角川文庫平成19年12月14日読了
京都のお寺さんの“内幕モノ”ってんでもっとアザトイどろどろした内容を想像していたのですが意外にも美しいのでビックリしました。内容は色と欲の絡んだ酷い話なんですが、生臭くないのは描写によるのでしょう。シッカリとした美しい情景描写と抑制された演出(というと映画みたいですが)が素っ気無いくらいに淡々とした作品に緊張感をもたらしています。
作品は今読むと(過去の話なので)宙ぶらりんな感じで終わるのですが、事件の顛末を描くと言うよりも主人公家族の観察記として読めば一区切りかなと。
ちなみに偶然読み始める直前に銀閣寺の紹介を観たのですが、コレが大正解。もちろん舞台は銀閣寺ではないのですが、想像するのに多いに役に立ちました。

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