
『白い巨塔』
監督:山本薩夫
原作:山崎豊子
脚本:橋本忍
主演:田宮二郎 東野英治郎
1966年/大映
V:平成20年2月5日
原作の途中(発表当時の完結まで。その後小説は続編が書かれた)までの映画化ですが、それでも扱う期間が長い気がしました。製作当時の事情は判りませんが、教授選挙に絡む話を前編、誤審裁判を後編として別々にしても良かったように思います。独立した作品に仕上げ得る厚みが有るのだし、その方が細部まで描けて良かったのではないかしらん?
ただし原作にある要素を再構成して一気に畳み掛けるように纏め上げたのは素晴らしいです。原作を読んでいないと判り辛いのではないかと思う箇所も有るのですが、その辺りは読んでから観た僕には推測出来ません。
また原作と違い登場人物に対して、製作者は公平です。
権力欲に取り付かれた独善的な財前にもそれなりの理由が有ることが触れられていますし、作品中の「良心」的な位置づけにあるキャラクターも絶対的な善人としては描かれていないですし。
ただラストの里見が大学を去っていくシーンは不要かと?
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原作:山崎豊子『白い巨塔』