忍者ブログ

守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

高村薫『マークスの山』


『マークスの山』全二冊
講談社文庫
平成19年7月5日読了
一言で言うと「そんなにスゲェか、コレ?」と思いました。
 単純に読み物としては読み辛く、ミステリーとしては設定が偶然に頼り過ぎているのではないか。警察小説(なんてジャンルが有るのか?知らなかった)にしては組織を抉っていない気がする。グチャグチャとした憎悪は感じられましたが。
全体としては読み辛く、かつ面白くも無い小説でした。
ちなみに解説で「これは警察小説でもない」と言いつつカバーでは「警察小説の最高峰」と謳っているのはどうなのかねぇ?更に言うとカバーで「泣ける…泣ける」と書いていますが、僕は全然でした。大体解説の冒頭が
「私は三日がかりで読んだが、ちっとも退屈しなかった」って
酷くないかしらん??
PR

高橋安幸『伝説のプロ野球選手に会いに行く』


『伝説のプロ野球選手に会いに行く』
白夜書房
平成23年7月13日読了
“伝説の二塁手”苅田久徳と“和製ディマジオ”小鶴誠の登場となると飛び付かない訳にはいきません。更に他の諸氏の話もまた面白く読みました。こういうコトが出来るんだからモノ書きは羨ましい商売だなぁ…いや、苦労の方が多々ありましょうが。
ただなぁ、筆者が顔を出し過ぎるのはどうかと思います。そういう企画で進めたのだと言われればソレまでですが、読者としては筆者の興奮なんかハッキリ言って興味が無い。ましてやそれなりに高い知名度を持っているのならともかく(僕が無知なだけかもしれませんが)そうでもない場合は黒子に徹した方が宜しかろうと。それが難しいので「全て紹介する」とまえがきで書いていますが適当に端折っており、その捨てた部分こそ僕は読みたかったんですがねぇ。
いっそのこと「解説的対話」の相手として登場する大滝詠一氏に編集をお願いしたら良かったんじゃないかしらん…無理か。

張平ZhangPing『凶犯』XiongFan


『凶犯』XiongFan
訳:荒岡啓子
新風舎文庫
平成20年12月8日読了
久しぶりに徹夜で読みそうになりました。いやページを閉じるのが辛いという経験は最近では珍しくソレだけ素晴らしいなと。
訳者の後書きによると翻訳後、出版社探しに梃子摺ったそうですが勿体無いなぁ。どうして手を出さなかったんだろう、こんなに面白いのに?と思ったのですが、半歩下がると当然かも知れません。
粗筋を話せば面白くはなかろうし(簡単過ぎるので省略)、また“仕掛け”は単純で最初の2章を読めば結末まで判ってしまいます。スレた読者を喜ばせるようなドンデン返しは有りません。パズル好きにはつまらんでしょうな、所謂サービス精神にも欠けるし。
ならば僕はナニに惹きつけられたか?
カッコつけて言えば心意気でしょう。
往年の黒澤作品を観るような、権力の腐敗や人間の堕落に対する怒りが伝わってきて腹の底から力が沸いてくる感じがするのです。『天国と地獄』では後頭部を殴られたような衝撃を感じたし、『悪い奴ほどよく眠る』を観た後は加藤武と一緒に絶叫したくなりましたが(迷惑な客だな…)、そのときと同じ感覚で、誰かに訴えたくなりました。
…って誰も相手が居ないのですが。

トマス・ダイジャThomasDyja『白球の王国』Play For A Kingdam


『白球の王国』Play For A Kingdam
訳:佐々田雅子
文春文庫
平成21年3月7日読了
南北戦争時、両軍が対峙する最前線で事も有ろうに両軍が野球の試合をしていた…なんて着想は面白いのですが、正直それだけかなぁと。駄作と言い切るつもりは無いのですが、経歴によると「編集者としても活躍」していたのが嘘のような料理下手でした。
まず登場人物の紹介が雑です。
例えば初参加のチームで名前だけ紹介されても覚えきれませんよね?相手がナニかしでかしてくれるとか、しばらく一緒にプレーして初めて具体的に認識出来る訳で、そういう意味では不親切です。
次にすぐに試合が始まるのはイカガナモノカ?
終盤に強烈な戦闘シーンが出てくるのですが、むしろそういうモノが描かれた後の方が奇跡のような試合の成立が美しく思われるのではないでしょうか。
細かいことを言うとキリが無いのですが、簡単に言うならば「詰め込み過ぎで勿体無い」でしょうか。
作者が野球を好きか否かは疑問が残りました。そういう意味でも採点が辛いかも知れません。
【関連作品】
『赤い武功章』スティーヴン・クレイン
同じく南北戦争をテーマに書かれた作品ですが、僕としてはコチラの方が面白いですね。野球は出てきませんけど。

鈴木三重吉『小鳥の巣』


『小鳥の巣』
岩波文庫
平成18年11月15日読了
カット割りや省略、設定などが現代的で意外だったし面白かった。しかし全体としてはドーよ?鈴木三重吉ってこんなんか…と思いつつ読みましたが(ガキの頃に読んだ『古事記物語』とは別の顔でした)。
解説で安倍能成がダメ出ししているのが寸評みたいで面白い、こういうのって他に見ないなぁ。

カレンダー

01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

ブログ内検索

最新コメント

プロフィール

HN:
上総屋:飯田守和
性別:
非公開

フリーエリア

バーコード

P R