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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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結城昌治『白昼堂々』


『白昼堂々』
光文社文庫
平成23年11月19日読了
文庫裏表紙にある程に陽気でも軽妙諧ギャクでもなかったし、期待してきたようにスラップスティックではなかった…のも当然か?(過去に映画化されており、キャストを見るとコチラは…と思いますが)
作者にしてはハードではなく、眉間の皺が無い点でシリアスではないというコトなんでしょうね。
太極図のように悪漢にも正論があり、正義の側も少しの違いで追われる立場になっていただろう、というのは変わらぬ作者の味わいでしょう。
今回もまた然りです。
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結城昌治『偽名』


『偽名』
新潮文庫
平成23年10月7日読了
どの作品も切れ味が良く短編としてもテンポ良く面白い。いや著者の名前だけで勝っても損は有りません。お勧めです。描写も過不足無くまさに文体としてのハードボイルドとはコレではないか…と言いたいけどハードボイルドと言う言葉の定義に拘りが無いのでその辺りはムニャムニャ。いずれにせよ読後に大人の気分が味わえます。
何篇かは太平洋戦争がポイントになっていますので昭和な感じでしょうが、時代背景がキチンと描かれているので教科書でしか当時を知らない世代でも充分に浸れます。かくいう僕がそうですし。
それにしても女のキャラクターが上手いなぁと。したたかと言うかタフと言うか、とにかくシッカリしています。説得力が有ると言いますかね。うん。

結城昌治『エリ子、十六歳の夏』


『エリ子、十六歳の夏』
新潮文庫
平成23年11月10日読了
作品の舞台となった場所にやたらと馴染みが有り、刊行された昭和63年も思い描き易い時期である、とアレコレ思い出しつつ一気に読んだ。家出した孫娘を探す元刑事が、その都度出くわす殺人事件を解決する…というのが大雑把な筋だが、事件そのものが新聞記事にありそうな“リアル”なもので更にテンポが良く惹きつけて離さない。
とにかく誰かにお勧めしたいが、ある程度以上の年代でないと面白さは割り引かれるのではないかしらと残念にも思われる…杞憂かもしれないが、僕自身が発表当時に読んでいたらどうだったか。今ならオッサンだし娘も居ますからね。
作品が完結してかなりの月日が経っている(僕の読了は23年後だ)からか、その後の彼らを想像してしまうのも、作品にハマった証しだろう。最後まで顔を見せてくれないエリ子ももう39歳か40歳である。あれから両親との関係はどうなったのか、今頃は親の跡を継ぎ美容院を経営しているのだろうか?もう子供もいるのかもしれない…と思うと街ですれ違う女性に面影を探してしまいそうだ。
また一番興味深いキャラクターであるキティはどうしたろう?モデルとしてそれなりになったのかもしれないし、もしかしたら玉の輿に乗っているかもしれない。逞しくバーなぞ経営してそうだが。
その後にバブルが弾けてといろいろ有るが彼らが皆、今は小説にならないような平穏無事な生活をしているように願いたくなる。

結城昌治『出来事』


『出来事』
中公文庫
平成24年4月8日読了
平成に入ってからの短編集、著者の晩年にあたり体調不良でもあったのか切れ味はイマイチです。酷薄なコトを言うようですが時代に合ってないような?
悪いとまでは言いませんし、全収録作品から登場人物を連れてきてのオマケ(か?)の一作という趣向も面白い…のですが、ねぇ。
「エリ子…」に似たような設定も有り、やはり残念としか。

吉川英治『貝殻一平』


『貝殻一平』
大衆文学館 講談社
平成23年7月26日読了
設定に惹かれて読んだがナンヂャコレハ?最後はヤケクソなんじゃないかと思われるほどで、こんなんで良いのかと。
新撰組に追われる浪人とのんびり屋(というよりボンクラに思えますが)の中間がそっくりなコトから物語は二転三転、幕末の動乱に加えてアレやコレやのネタのテンコ盛りですが全部がバラバラです。考えも無しにつぎ込んだようにすら思え、書いちゃったのは仕方ないとしても再刊する価値が有ったのかしらん…と疑問です。読んだけどね。

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