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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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井上靖『風と雲と砦』


『風と雲と砦』
角川文庫
平成24年9月15日読了
武田氏の滅亡と言うのは非常に興味深いテーマなのだが、主人公3人全員が青臭く残念。
もっとも作者も青臭い時期だったのかもしれないが。
ずるがしこい敵役やら三枚目なぞが顔を出してくれたらまた違ったのかもしれませんが。
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井伏鱒二『珍品堂主人』


『珍品堂主人』
中公文庫
平成24年7月27日読了
これでも文学少年でしたからご多分に漏れず太宰なぞ読んだものですが、その頃の僕にとって井伏鱒二と言うと太宰を世話しては裏切られていた爺さんでした。いやそれもそうらしいという程度です。
それが大人になって作品を読んでみたらこんなに面白かったのかと驚いた訳です。ちょうど同窓会で再会してみたら学生時代は地味で陰気に思っていた女の子が、艶っぽい良い年増になっていたようなもんだ。もっとも同窓会になんか縁は無いが。
…などと下手な模倣をしつつ絶賛してみましたが、実際その通りに面白い。語り口が絶妙で骨董についても判ったような気にさせるんだから怖い。小沢昭一の朗読で聴いてみたいなぁ。
話としては人生を遊ぶ主人公が、器用貧乏と評されるママに実務的な連中に利用され、一時の夢を見る…だけ。しかしその辺りが絶妙たる所以で、精魂込めて軌道に乗せた事業から追い出された割に人生に絶望しきっていないのが良いんですよね。ま、仕方無ぇなぁというのがね。
こういう姿勢も“有り”だよね、と…と思うのも既にオッサンだからかなぁ。

ビル・S・バリンジャーBill S.Ballinger『歯と爪』The Tooth and the Nail


『歯と爪』The Tooth and the Nail
訳:大久保康雄
創元推理文庫
平成24年9月17日読了
衝撃的な結末が用意されています、もし途中(袋綴じされている個所まで)で読むのを止められるのなら返金いたします…と強気の本書ですが、それほどでも有りませんでした。
僕程度にでも前半で展開が読めてしまうのだから、この挑戦を受けて立った人間は多いのではないかしらん?結構な確率でアテラレテいるかと思います。
もっともそれでも楽しく読めるので実際に返金した人は少ないかと思いますけどね、出版社としてもシャレだろうしこちらも大人だし。
こんなコトしなくても充分に楽しめると思いますが。

松本清張『岸田劉生晩景』


『岸田劉生晩景』
新潮文庫
平成24年7月15日読了
なんとも嫌な感じの作品集。作者の根性の捻れ具合が不愉快で、扱う人物に対する態度がまた見下した感じで…なんだかねぇ?
作者の愛読者なら別ですが、そうでもないならお勧めは出来ません。

海音寺潮五郎『執念谷の物語』


『執念谷の物語』
新人物文庫
平成24年7月14日読了
小説と史談を集めた作品集ですが、どれも面白く読みました。
ド田舎(失礼)の豪族の話から西郷隆盛についてまであれこれ有りますが、興味深いのは枝葉の部分。
平将門の時代の関東は開拓時代のアメリカ西部と似たイメージである、なんて楽しいではないですか。今までとは違う、躍動感溢れる印象に変わります。
また幕末の薩長同盟などは勝海舟の案ではないか、なんて面白い。もっと深読みしたくなるではないですか。
枕頭の書として最適です。

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