忍者ブログ

守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

藤沢周平『驟り雨』


『驟り雨』
新潮文庫
平成22年3月26日読了
やたらに読んできたので僕にも「期待する藤沢周平作品像」が有ります。それは後味だったり香りだったりするので一言では言い表せませんが、とにかく期待するモノが有る訳です。
ではこの作品集はどうかというと…ちょっと違うかな、と。
勿論コチラの期待通りでは案外面白くないかもしれませんし、作者にとってもマンネリでしょう。小津安二郎だって時には変化球を投げてますしね。
だから面白いと言えば面白いのですが絶賛するかと問われるとそこまでは、という感じです。
一冊全体を見てみると個々の作品がアチコチに向かっていて纏まりに欠けた観があり、イマイチな印象はそれも原因かなと。勿論別々に発表したものを、多少は考えたにせよ寄せ集めただけでしょうから仕方ないんでしょうが。
PR

藤沢周平『花のあと』


『花のあと』
文春文庫
平成19年11月13日読了
玉石混交といったら叱られそうだが、この作品集に関してはなんだか打率が低い気がした。皆それなりに面白いのだが、“それなり”なんだよなぁ…と言う感じ。
町人を主人公としたものと武家を題材にしたものと混ざっているのだが、味わいが統一されておらず混乱した。別に必ずしも統一するべきとは言わないし作品集を目的として書かれた訳ではないだろうから、アレコレ入っていて当然かも知れないが、完成度までバラバラでは良くは無かろう。
個人的に興味を持って読んだのは広重を扱った「旅の誘い」で、特に「木曾街道」の連作を英泉から引き継ぐ辺りの事情が書かれていたのが良かった。以前に千葉市美術館でこの連作を観ただけに思い込みが強いのかもしれないが。
ちなみに藤沢作品にはこの作品中でも言及されている蒲原について北斎の側から書いたものも有り、もしかしたらいつかは長編を…なんて構想を練られていたのではないか、と愚考しているのですが?

藤沢周平『逆軍の旗』


『逆軍の旗』
文春文庫
平成21年5月1日読了
表題作は本能寺の変前後の明智光秀を扱っており、他の作品も有名無名を問わず史実を扱っているそうです。いずれも藤沢タッチが堪能出来ますが、あとがきで著者自ら書いている通り確かに「書かずもがな」の感は否めないですかね。
特に表題作を除く三作がねぇ…史実を積み重ね続けるコトによる迫力は吉村昭には敵いません。まぁ対抗しようなんてつもりは無かったでしょうが。
ただし表題作だけは別でした。
史実を元に状況証拠から空想しているような歴史小説ではなく、生身の人間としてのアヤフヤさが非常にリアルでした。光秀の謀反については黒幕が居たとか謀略が有ったなど推測して楽しむのも良いでしょうが、真相は…こんな感じかもなぁ?
【関連作品】
本能寺の変に関係する作品はコチラ(割と読んでますね、興味ない筈だったけど)
『信長と秀吉と家康』池波正太郎
→あんまり信長を英雄として扱われると反感を持ってしまうのですが?
『花落ちる 智将・明智光秀』笹沢左保
→本能寺の変を反逆する側から描いた作品。僕としては本書の信長像に説得力を感じました。
『反逆』遠藤周作
→松永久秀、荒木村重、明智光秀と続く信長への反逆の歴史と秀吉の“天下取り”まで。
『秀吉と武吉 目を上げれば海』城山三郎
→前掲書では背景でしかなかった毛利方の様子が描かれています。本能寺以前から関が原の合戦まで。

藤沢周平『玄鳥』


『玄鳥』
文春文庫
平成19年12月3日読了
毎回のコトながら一読して思うのは場面転換の見事さで、過不足の無い省略がテンポ良く粋である。特に紙数に限りのある短編の場合はソレが顕著であり、読んでいて心地良い。
小説の名手として名を成した作者だけどホントは映像作品の影響も大きいんじゃないかと思うのは表題作である「玄鳥」のラストで、セピア色の映像と暖かい笑い声が聞こえてくる程だった。映像作家の側が使いたくなるのも当然か?…とは思うが、ソレってどうかなぁ。

山手樹一郎『山手樹一郎長編時代小説全集12 新編八犬伝』


『山手樹一郎長編時代小説全集12 新編八犬伝』
春陽堂
平成24年9月6日読了
申し訳ないが可も無く不可も無くと言う感じ。
やけに説明がくどいのもウルサイが、一方で登場人物がアレコレとやたらに出てくるのも他と並行して読んでいる浮気な身には辛い。それでもボチボチと読ませるが。
知っている地名がやたらと出る辺りも好印象なのだろうが(なにせ千葉県出身なんで)。
それにしても全員出揃い、ハイオシマイってのはいささか残念。もっともダラダラと長くなるよりは、と言うコトなのだろうが。

カレンダー

01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

ブログ内検索

最新コメント

プロフィール

HN:
上総屋:飯田守和
性別:
非公開

フリーエリア

バーコード

P R