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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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藤沢周平『闇の歯車』


『闇の歯車』
講談社文庫
平成21年9月27日読了
偶然同じ飲み屋の常連になった四人の男たちが、それぞれの事情からある犯罪計画に引きずり込まれていく。
彼らを誘い込んだ男は凄腕で、犯行は成功したかに思えたが…と言うお話。
コレを原作に現代劇も可能だな…と思いつつ読んだのですが、自分の思い違いに気が付きました。
考えたらなんら斬新ではないんですよね。もちろん先が読めてつまらないなどと言うコトはなく、面白いのですが。
いやむしろ非常に面白い。
展開に奇をてらったところが無いだけに(しかし充分にサスペンスとしても楽しめる)、人物描写などがシッカリしていないとトンだ駄作になるところですが、本作はソレがキチンとしています。故に安心して読めます。
原作にして現代劇を、という考えが間違いだとしたのはコレが理由です。
別に現代劇だから不適というのではなく、主眼が犯罪計画その他にズレる危険性が有るから改変はすべきではない、と思ったんですよね。やるのなら映画かなぁ、黒澤明ばりの演出で。
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藤沢周平『静かな木』


『静かな木』
新潮文庫
平成20年12月2日読了
作者最晩年の…という言葉がなるほどと言う作品集。脂が落ちてます、残念ながら。
それでも面白いのは確かですが、やや腰が据わっておらず息切れが感じられて寂しく感じました。ソレを傷としいなのはさずかに手練れと思うのですが、しかしなぁ。
ただ本書収録の表題作と「岡安家の犬」の2編はドラマ化などしたら面白くなるのではないかと思います。作者が余白を多く残してくれたので、そこに創造の余地が多いに有ると思うので。

藤沢周平『霜の朝』


『霜の朝』
新潮文庫
平成22年3月20日読了
僕自身は考えていないのでこう言うのはナンですが、小説を書こうと思っている諸兄には本書を一読するコトをお勧めします。
その味わいは多彩で、例えば体言止めとでも言うべき物語の切り上げ方。起承転結の「け」で終わるなんてかなり絶妙な作品が有ります。読後の余韻は香りとしてではなく脈拍として残る感じです。またいきなり緊迫した状況に読者を突き飛ばし、走りながら周囲が見えてくるような構成は短編の手本たり得るように思います。
他に回想を入れての一幕物も有り、組み立てだけでも面白いのですが更にテーマも色々で純粋に読み物としても楽しめます。
やはり氏は短編が持ち味を発揮出来るのではないかしらん?

藤沢周平『彫師伊之助捕物覚え 漆黒の闇の中で』


『彫師伊之助捕物覚え 漆黒の闇の中で』
新潮文庫
平成21年12月29日読了
面白いとは思うんですが、なんとなく頑張ってしまっている気がしなくも有りませんでした。普段の作品ではもっと横綱相撲ではありませんが、どっしりと構えて読者をゆっくりと包みこんでいくような気がするのですが?
ハードボイルドというのはともかく、書き慣れていないミステリーに気負っているように思えるんですよね、仕掛けが大き過ぎるのも個人的には少しなぁ。

藤沢周平『時雨のあと』


『時雨のあと』
新潮文庫
平成20年12月16日読了
藤沢周平はやはり短編の方が場面転換の絶妙さなど、生き生きとしてくると思うのですがいかがでしょう?
もちろん長編でも腹の据わった面白いものも有るし、逆に本書の作品の中には紙数がやや物足りないものも有り一概には言えませんが、それでもやはり短編の方が出来が良いと思うんですよね。
特に表題作なんか“やり過ぎない”最たるものだと思いました。

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