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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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フォークナーWilliam Faulkner『フォークナー短編集』


『フォークナー短編集』
訳:龍口直太郎
新潮文庫
平成24年12月24日読了
文学に事件は無い、と思い込んでいただけに、ガキの頃に読んだ『サンクチュアリ』はかなりの衝撃でした。それに比べれば短編ばかりの本書は大人し…くもないか?
直接的に事件の瞬間を描く『嫉妬』や不安感を突き詰める『納屋は燃える』まで全て面白い…多少の読み難さは有りますか。まぁ日頃ヤワな作品ばかり読んでいる証拠でしょう、顎が退化している。
残念なのは訳者が他の長編やらとの関連について親切に過ぎる点でしょうか。
短編として充分に読ませるだけに、煩わしささえ感じました。
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『動物たちの考古学―人と動物を考える―』


『動物たちの考古学―人と動物を考える―』
飛ノ台史跡公園博物館(千葉県船橋市)
会期:平成24年11月3日-平成24年12月23日
平成24年12月22日見学
子供連れの為、細かくは観られなかったが愉快だった。
イノシシや鹿など動物をかたどった土器も面白いが、魚や貝など珍しいモチーフが有ったのは意外かつ愉快だった。カエルや山椒魚、蛇に睨まれたカエルなど多彩である。
また本展とは直接関係無いかも知れないが、子供は縄文コスプレにノリノリ。
僕としては高根木戸やら金堀など見知った地名に楽しくなってしまいました。
何よりも貝や土器の現物を触れるのが子供には宜しかろうと思います。
…実はウチにも土器の破片が有るんですけどね、○○での発掘調査現場から××ったんですが。

ウィリアム・モールWilliam Mole『ハマースミスのうじ虫』The Hammersmith Maggot


『ハマースミスのうじ虫』The Hammersmith Maggot
訳:霜島義明
創元推理文庫
平成24年12月20日読了
なんとも不思議な作品で、面白いと断言し辛い…面白いんですけどね。
発端は文句なく面白いのですが、そこからが微妙。
まず容疑者を炙り出すのが簡単に思われ拍子抜けします。主人公が安全過ぎるのも残念で、読者をハラハラさせるチャンスを放棄しているかと。
そして最後の対決も“人権派弁護士”が舌なめずりするであろう手段です。
ただ作者の書きたかったであろう点を推測するに、それらは枝葉末節なのでしょう。
個人的には恵まれた環境に生まれ育った主人公が、そうではない犯人を調べていくウチに自分たちの階層への憧れが動機の一つであると知る展開は、作者にも似たような経験が有ったろうと推測されて興味深い。
もっとも作者自身が自分の上下いずれを見てかは判りませんが。
エピローグに当たる最後の2ページが絶妙な余韻を残します。
ヒッチコックが映画化したらと思いながら読みましたが、彼だったらこのラストは無いかなと(むしろ映画『冷血』のラストシーンが浮かびました)。

宮本昌孝『夏雲あがれ』


『夏雲あがれ』上下巻
集英社文庫
平成24年12月20日読了
各所に仕掛けが有り最後まで面白く読んだ。
面白く読んだが不満も残る。
まず「…する○○であった」を連発するのは如何なものか?
ギャグ漫画やコントのオチのようでもあり、あまりにしつこいのでイライラさせられる。
また展開に緩急は付けられてはいるものの、終盤に近付くにつれて駆け足になるのも惜しい。
ペースを上げたというより、慌てているだけにしか見えない。
全体的にやりすぎであり、カバーの紹介で大団円と言うものの纏まってはいないのではないか?
続編が有るならいざ知らず、エピローグの一つも付けるのが付き合った読者への挨拶だと思うがなぁ。
もっとも前作では合っていた青臭さが今回は育ち損ねに感じられなくもなく、それが更に…と思うと躊躇われますが。
個人的にはちゃらんぽらんな次兄の助次郎が好ましく、彼を主人公にした短編を読みたいところです。ああ見えて実は、なんて仕掛け抜きで。

コリン・デクスターColin Dexter『謎まで三マイル』The riddle of the third mile


『謎まで三マイル』The riddle of the third mile
訳:大庭忠男
ハヤカワ文庫
平成24年12月17日読了
デクスターは以前にも何作か読んでいるが、やはり微妙なところで“僕の”作家ではない。残念ですが。
ただ読後の余韻は他の作家には無い最上のモノで、何年も経った今でも漂う香りを感じられる程です。
犯人やその動機だけでなく、そもそもの被害者は誰かと興味は尽きません。
他にも数え上げれば切りが無いのですが、それでも“僕の”作家ではない。
思うに単純かつ浮気な僕の頭には、じっくりと腰を据えて味わうタイプの作品は向いていないというコトでしょう。
例えば真夏のビアガーデンでエスプレッソを出されても堪能しきれますまい(下戸にしちゃ上手…くもないか)。

そう言いながらも再読しようかと思わせられるんだから、やはり面白いのか?

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