忍者ブログ

守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

P.D.ウッドハウスP.G.Woodhouse『ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻』The casebook of Jeeves


『ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻』The casebook of Jeeves
訳:岩永正勝・小山太一
文春文庫
平成25年1月12日読了
不明にして作者を知りませんでしたが、いや面白い!
ミステリーかと思いきや、所謂司法の管轄たる「事件」はほとんど出て来ません。敢えて言えば厄介事ばかりです。
それに執事ら使用人の横の繋がりやら窺えて興味深い。ホームズばりの切れ者じゃちょいと安心しきれませんしね。
この辺りの柔らかさが呑気そのものの雰囲気に合い、就寝前にピッタリです。惜しむらくは次々と読みたくなるのが残念と言えば残念で、
灯りを消すのが遅くなるんだよなぁ。
PR

プーシキン『スペードの女王 ペールキン物語』


『スペードの女王 ペールキン物語』
訳:神西清
岩波文庫
平成25年1月10日読了
名前が知られているからというだけの理由だけで手に取ったが、意外や面白かった。
『スペードの女王』は思っていたのと違いロシア遠征中のナポレオン軍が舞台かと思い込んでいたので最初は勝手が違い戸惑ったが、それでも引き込まれた。
目的の為なら手段を選ばない、というか正当化する主人公の態度はラスコーリニコフを思いださせられる。
ラストについては解釈が別れるところだろうし僕自身の中でもモヤモヤしているが、時々思い返しては考えてみるのも楽しそうである。
『ペールキン物語』は時にO.ヘンリのようでもあり、純粋に楽しめる。
ロシア文学の入門編としては本書が最適なんじゃないかしらん?
ドストエフスキーはきついもの。

イーサン・ケイニンEthan Canin『宮殿泥棒』The Palace thief


『宮殿泥棒』The Palace thief
訳:柴田元幸
文春文庫
平成25年1月7日読了
古い歌に「誰もが自分の人生では主人公」というのが有りましたが、本書の主人公たちは解説に言うように他人の人生の引き立て役ばかりです。
少なくとも独立した主人公にしようと思う作家は希少でしょう。
ならばつまらないかと言うとそうではなく、非常に惹きつけられます…しんどいですが。
淡い期待と砂を噛むような失望を繰り返す脇役人生を送る人が大半であるコトを考えるとリアル過ぎて楽しくないとも言えますが、それだけに親近感を覚えます。静かな告白を聴いているような。
中編ばかりですが、出来れば時間を作って一度に読み終えるコトをお勧めします。じっくりと向き合う価値は有りますから。

コナン・ドイルConan Doyle『ドイル傑作選Ⅲ―恐怖編―』


『ドイル傑作選Ⅲ―恐怖編―』
訳:延原謙
新潮文庫
平成24年12月31日読了
やや反則気味の作風はホームズ物と同様で、それもまた味わいか…とは好意的な見方ですが。
オチが読めるのも同様ですが、まぁそういう読み方は楽しくなく作者に乗っかっておくのが得策でしょう。
非常に甘い採点かもしれませんが、作風が肌に合うか否かです(それを言ったらオシマイですが)。
僕としては好意的に読めましたが、さて仮に合わないとしたら…最悪でしょうね。
ヒッチコックの『鳥』同様に“恐怖”の正体を謎のままにしているのが特に賛否が別れるんじゃないでしょうか?

神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』


『元禄御畳奉行の日記』
中公文庫
平成24年12月30日読了
元禄時代を名古屋に生きた武士の日記を紹介した本書ですが、いやはや愉快に読みました。
特に序盤に於ける(日記の)筆者の軽薄さたるや「日本一シリーズ」に加えたいくらいです。
もっとも当時は皆そんなモノだったのかも知れませんが…呑気なもんだよなぁ。
しかし中盤以降は少々雑になっており残念。
古い本だし仕方ないのかもしれませんが、生類憐れみの令なぞについてもイマイチ納得が行かない。また時代背景についても序盤に説明して欲しいところです。
素材が面白いコトに異論は有りませんが、紹介者が一番楽しんじゃイカンだろうに。

カレンダー

01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

ブログ内検索

最新コメント

プロフィール

HN:
上総屋:飯田守和
性別:
非公開

フリーエリア

バーコード

P R