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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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勝小吉『夢酔独言-勝小吉自伝』


『夢酔独言-勝小吉自伝-』
編訳:勝部真長
角川文庫
平成19年5月17日読了
江戸っ子の言葉遣い(現代語訳とは言え)が心地良く一気に読んだ。
とにかく不良人生そのもので、冒頭で
“おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまりあるめえと思う。だから、孫や曾孫のために、話して聞かせるが、よくよく「不法者」「馬鹿者」の戒めにするがいいぜ”
なんて言ってますが、回想していくうちに楽しくなってしまった気配が濃厚です。反省なんかして無いでしょ?と聞きたくなる感じ。
坂口安吾がその精神性の高さを絶賛し、訳者に言わせると無頼に生きざるを得ない時代の閉塞感などが感じられるそうですが、僕には残念ながらソコまで深く読み込めませんでした。残念、人生経験を積んで爺になったら読み返そうかと思います。
※画像は勝小吉自筆の「気心は謹慎」(部分)
【関連作品】
『氷川清話 付・勝海舟伝』勝海舟
『父子鷹』子母沢寛:ほとんど勝小吉伝ですが、ほとんど創作なんじゃないかしらん?
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勝海舟『氷川清話 付・勝海舟伝』


『氷川清話 付・勝海舟伝』
編:勝部真長
角川文庫
平成19年5月22日読了
聞き書きを羅列しただけなので読み辛い。また父親と違い成功者としての発言だけに、やや大言壮語にも嫌味な感じがなくもない…こんなコトを言うと僻みっぽいですが。
ただ幾多の修羅場を乗り越えてきただけあって、発言には重いモノが有ります。もっとも交渉は気合だ…なんて言われても惰弱な僕は参考に出来ないのですが。
今回再読してみて面白かったのはむしろ付録の「勝海舟伝」の方でした。
例えば彼が江戸無血開城に奔走した背景に“幕府は公であるが、大政奉還をした徳川は私である。故にその後の戦闘は私闘である。私闘に市民を巻き込んではならない”なんて思想を持っていたとは思いもしませんでした。学生時代にこの辺りを読んでいたら歴史観もまた違っていたでしょうに、と残念。
※画像は勝海舟自筆の「咸臨丸」(部分)
【関連作品】
『夢酔独言-勝小吉自伝-』勝小吉

鴨志田穣『最後のアジアパー伝』


『最後のアジアパー伝』
+西原理恵子
講談社文庫
平成20年1月13日読了
最初は西原氏の漫画部分を立ち読みしていたのだが、通読しているうちに鴨志田氏の本文に魅せられていました。いや面白いです。
内容もですが、観察者としての視点ではなく中に入り込んだ人間の体験談なのが他とは違う要因かと。もっとも現地リポート、ではなく回想録に近いという執筆の時間差も有るのでしょうが。
本人そのつもりは無いのでしょうが泣ける話も有り、中にはそのまま映像が浮かんでくるものもありました。
ご冥福をお祈りします。

開高健『歩く影たち』


『歩く影たち』
新潮文庫
平成20年4月3日読了
学生時代に『輝ける闇』と『夏の闇』を続けて読んでかなり打ちのめされました。当時受けた衝撃が強過ぎたのか今となっては筋立ての類はほとんど忘れているのですが…僕が忘れっぽいだけか。
本書を読んでその時の衝撃を思い出しました。短編集の所為か僕が鈍くなったのか当時ほどガツンと来ませんでしたが。作者としては長編2作だけでは削ぎ落とせなかった硝煙の臭いを取る為の作品群なのではないかしらん?と愚考。
それにしても文章にコクが有ること。ロートレックの料理本に触れた文章でイナゴの網焼きが出て来るのですが、姿そのままの食べ物が苦手な僕が食べてみたくなったもんなぁ。実物を見たらダメでしょうけど。

鏑木清方『鏑木清方随筆集』


『鏑木清方随筆集』
岩波文庫
平成年10月9日読了
言っちゃなんだが編集の仕方が寄せ集め。執筆期間が広範囲にわたり文体も変化しているので、せめて表題の次に執筆時期を付けて欲しかった。

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