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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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小林信彦『素晴らしい日本野球』


『素晴らしい日本野球 「発語訓練」改題』(W.C.フラナガン)
新潮文庫
平成18年11月28日読了
先日久し振りに読み返して見たのですが、当時の感動(?)は無かった…と言うか、コレってどう見ても習作集ではないか。わざわざ出版しなくても、と思わなくも無いんですけどね。
例えば『完本小林信彦全集』なんてのが出るとして、その資料編としてで良いのではないか?…まぁ今更ですけど。
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小林信彦『ちはやふる 奥の細道』


『ちはやふる奥の細道』(W.C.フラナガン)
新潮文庫
平成18年12月12日読了
久し振りに読んだがやはり面白かった、初見当時とは比較しようが無いが読み方は変っていない気がします…成長していないなぁ。
出たとこ勝負のシッチャカメッチャカに思えるのですが、古典落語も最初はこうだったんじゃないか…なんてぇのは贔屓の引き倒しってやつですかねぇ?

後藤正治『牙―江夏豊とその時代―』


『牙―江夏豊とその時代―』
講談社文庫
平成19年7月25日読了
所謂典型的な「団塊本」で期待はずれ。
まず江夏豊が何者かが判らない。
絶対的な投手だったのは誰も否定しないが、違う時代の比較対象が松坂だけってのは不公平ではないか?例えば金田正一などと比較してどうなのかと先輩世代の意見を聞いていないので残念ながら身贔屓の印象しか与えられない。コレって逆効果でしょうに。
また人間江夏の“体温”が感じられず証言者たちの顔も見えない。
「読者にとっては蛇足かもしれないが…」と言いつつ自分について書いている部分も有るのだが、自分の都合の良いように摘んでいるので中途半端で非常に邪魔である。むしろ当時の自分が江夏をどう観ていたのかなど書き込んでいれば、共感にしろ反発にしろコチラも感じるところが有った筈だが、逃げている。
全体的に熱の感じられない一冊。

W.M.ゴロヴニン『日本幽囚記』


『日本幽囚記』全三巻
訳:井上満
岩波文庫
平成18年11月1日読了
外国人による幕末から明治にかけての日本見聞記が好きでアレコレ読んでいます。本書も同様の理由から手に取ったのですが、期待以上の面白さでした。
著者は帝政ロシアの海軍士官。19世紀初頭に蝦夷地で日本側の捕虜となってしまいますが、本書はその事件の発端から解決までを描いています。
「もし日本人が西洋の文明を取り入れてその気になりでもしたら、東アジアに動乱が起きるだろう」とは卓見で、不自由な捕虜生活の中でこんな分析が出来るとは…と驚かせられます。
もっとも一方で「(日本人の番卒は)白人と黒人が同じ2人の祖先から誕生したなんて信じられませんなと言っている」などと言う件には19世紀のキリスト教徒が感じられてコレはコレで興味深いのですが。
“文明人から見た未開な社会の観察記録”を野蛮人と言われる立場から読めるというのも興味深い経験ではないでしょうか(時々腹に据えかねる描写の有りますが)?
【関連作品】
『菜の花の沖』司馬遼太郎
『私残記 大村治五平に拠るエトロフ島事件』森荘已池

マイケル・コナリーMichaelConnerly『ザ・ポエット』The Poet


『ザ・ポエット』全2冊The Poet
訳:古沢嘉通
扶桑社ミステリー
平成21年10月8日読了
一言で言うと導入部が上手い。
兄の死に取り乱した主人公のモノローグで始まるのですが、それが丁寧かつシッカリと描かれているのでやや長めでもそう感じません(むしろ適切な分量です)。またそのおかげで物語に入り込めるので、中盤以降の展開の速さがよりスリリングに楽しめます。
終盤に入り読者の意表を突こうとし過ぎてか構成が破綻していなくも無いのですが、多少のムチャや説明不足もギリギリで許せるのはドップリと引き摺り込まれているからでしょう。
そういう意味では創作講座の手本に出来るんじゃないでしょうか…誰かさんのと違って。

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