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守和の観た読んだ観た

上総屋:飯田守和の感想録ブログです。 (リンク先から徐々に転載もしつつ)アレコレと感想を綴っていきたいと思います。

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バリー・リード Barry Reed『決断』The Choice


『決断』The Choice
訳:田中昌太郎
ハヤカワ文庫
平成21年6月16日読了
まるで少年マンガ雑誌に連載されていたかのような泥縄ぶりに驚かされます。しかも人気が無くて悪戦苦闘している作品のようで、ご丁寧に打ち切り最終回的なラストまで見事にハマってます。
とにかく次から次へと登場人物や仕掛けが出て来ますが、人物の書き分けは粗雑で薄っぺら。仕掛けについてもテキトーで最後には投げ捨てです。
『評決』のギャルビンを再度登場させるなら、前作とは逆の立場になった苦悩を掘り下げるか、敵役として使うべきだったんじゃないかしらん?
作者は弁護士が本業だった筈ですが、この作品は弁護出来ますかね…。
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P.P.リード Piers Paul Read『生存者』Alive-The Story Of The Andes Survivours


『生存者』Alive-The Story Of The Andes Survivours
訳:永井淳
新潮文庫
平成19年1月11日読了
高校時代から興味を持ちつつ何故か読まずに来た本書をやっと読みました。果たして当時読んだ方が良かったのか、今で良かったのかは判りませんが、まぁ読んでよかったかな?と。
ただ無理な話でしょうが、事故後三十年を経た現在の視点から増補版で読みたかったのも確かです(一番の妄想だと吉村昭の筆で読みたかったんですが)。
事件が起きて直ぐくらいに当事者から直接話が聴けるのは取材としては最高の条件なのでしょうが、あまりに苛酷かつ凄惨だったこの出来事については逆効果だったように思えました。
生存者たちの今後の人生への影響や死亡者たちの遺族の感情を考えれば、極限状況下で剥き出しにされた人間の醜さ(または精神状態)などは描き辛い…というのは判ります。しかし一読者として無責任に言わせて貰うと、チと食い足りませんでした。

ロバート・リテルRobert Littell『目覚める殺し屋』Walking back the cat


『目覚める殺し屋』Walking back the cat
訳:雨沢泰
文春文庫
平成年9月26日読了
僕が求めているリテルでは無い作品。もっと不安感というか足元の落ち着かない雰囲気が好きなのですが、普通…というかナンというか?
正直に言うと不満で、果たしてこれらを先に読んでいたら他の作品に手を付けていたかというと甚だ疑問です。なんか読む度に「これは僕のリテルじゃない」という作品が増えてきて、むしろ“僕のリテル”は例外なのかと?
いや勝手な話ですが。

ロバート・リテルRobert Littell『チャーリー・ヘラーの復讐』The Amateur


『チャーリー・ヘラーの復讐』The Amateur
訳:北村太郎
新潮文庫
平成23年6月17日読了
正直意外な結末でビックリしました…いや、良い意味でではないのが残念ですが。
ま、趣味の問題ですのが。
前半の切なさや中盤の不安感そして展開の不思議さは期待どおりでしたし、読後のキツネにつままれたような感覚はそのままですが。いや、だからと言ってつまらない筈は無く、かといって…スッキリしないなぁ。

ロバート・リテルRobert Littell『スリーパーにシグナルを送れ』TheSisters


『スリーパーにシグナルを送れ』TheSisters
訳:北村太郎
新潮文庫
平成20年11月15日読了
読み終わっての率直な感想は、面白かったというよりも(いや面白かった!のですが)空ろな気分になった…でしょうか。
巨大組織の陰謀に巻き込まれた、またはその中で捨て駒にされる個人の心理などについて描きこんである訳ではないので切り裂かれるような痛みを感じる作品では有りません。またどんでん返しのような、驚かされる結末が用意されては居ますが読者との知恵比べをしている訳でもなく、かつ判り易い娯楽に走っている訳でもない…全く持って不思議な魅力を持った作家だよなぁと思いました。
手放しに絶賛し辛いなぁ。
それにしても読むたびに霧の中を眼鏡を外して歩いているような、そんな曖昧な気分にさせられるリテルですが本作は意外に判り易いんじゃないでしょか。最後に“絵解き”が有るからかもしれませんが?

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