『楼蘭』原題
新潮文庫
平成28年1月12日読了
開巻劈頭の『楼蘭』など西域モノは淡々とした文体が古色の壁画を読み解くようで味わい深い。ガキの頃は司馬遼太郎の爽快感も吉村昭のドスも無くて不満だったが、ぼくも老いたのぅ。
途中の『狼災記』辺りから僕の知らない顔が見え始め、誰か似た作者を探しては比べつつ読むという不毛なコトをしたのが悔やまれる。それにしても井上靖とはどんな作家なんだろうなぁ、あまり固定されたモノが無いのだが…まぁ求めはしないのだが。
ところでカバー裏で歴史作品を中心とした、と言うが広義では歴史作品集と言って良いのではないかしらん?もっとも歴史臭のさほどない明治の東北を扱ったものや江戸時代の絵画を主題にした現代の作品については異論も有ろうが。
もっとも楼蘭などについては歴史作品というより異郷の印象が強いのだが…って、僕の区分けなんかどうでも良いか。
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