『コンラッド・ハーストの正体』Who is Conrad Hirst?
訳:松本剛史
新潮文庫
平成26年6月16日読了
面白いと言えば面白い。
組織に雇われていたプロの殺し屋が、足を洗うべく連絡係など自分の正体を知る相手を始末しようとしたところ、事態はまるで予想しない展開を見せると言う辺りは、なるほど解説に有る通りラドラムを思い起こさせる。
事実ソレを期待して手に取ったんですけどね。
しかし期待は見事に裏切られます。そういう意味では読者にとっても予想しない展開を見せてくれるのですが、期待していない展開とも言えます。
少なくとも文字通りラドラムを期待して読むと正直ハズレです。読むのは止めた方が良い。
ただ凡作かと言うと、リテルこの身には面白い。
途中の展開では心が死んだままだなと救いようの無さを感じますが、ラストでの謎解きは素晴らしい。心に迫ります。でもまだ若書きかしら、とは思いますが。